ASCMO-STATIC

ETAS ASCMO-STATICは、可視化、モデル評価、最適化アルゴリズムなどの機能を備え、様々なユースケースをサポートしています。計測データに基づくモデリングや、モデルベース適合を迅速に、簡単に行うことができます。

凡例

直噴ガソリンエンジンの挙動の表示

黒のライン: モデル予測
赤のライン: モデル精度
Y軸、上から下へ: 出力パラメータ“燃料消費”、” 走行の円滑さ”、 “すす”、および“窒素酸化物排気”の予測
X軸、左から右へ: トルクと負荷ポイント、さらに関連する適合パラメータ(青のライン)の双方向な調整

制御マップの自動最適化。この事例の最適化基準は、燃費、エミッション、動力性能の最小値です。

ETAS ASCMO-STATICから生成したモデルにより、例えば、エンジン運転状態と制御パラメータの値から、燃料消費やエミッションの値などを正確に予測します。高精度モデルを使用することで、エンジン制御マップの机上適合が行えます。

実験計画法(DoE)

実験計画法(DoE)は、最小限の計測工数で高精度モデルを作成するための重要な要素です。

ETAS ASCMO-STATICから生成したモデルは、テストベンチなどで計測した結果をもとに同定されます。 DoE実験計画モジュールにより、容易に分かりやすく実験計画を立てることができます。実験計画法(DoE)手法を用いて計測点が適切に配置されます。計測点配置の制限範囲は、三次元グラフまたはテーブル形式での表示により設定できます。また数式を使用することで、試験範囲を制限することも可能です。
エンジンテストベンチでの自動計測を考慮し、エンジン回転数、トルクの計測点配置を代表点に集約し、計測工数削減を優先した計測点配置も可能です。実験計画のブロック分割機能により、モデル精度と計測工数の調整が可能になります。ETAS ASCMO-STATICの実験計画モジュールは、計測点を適切に配置し、最小限の計測工数で最大精度のモデルを作成します。

モデリング

ガウス過程モデルと統計的学習手法により、実システム挙動の近似モデルを自動的に同定できます。 オーバーフィッティングを回避するため、計測ノイズも考慮します。この方法は、外れ値に対するロバスト性もあります。モデル予測の分散表示により、部分的なモデルの信頼性も評価でき、また分かりやすいグラフや評価指標の表示からもモデル品質の評価が行えます。

可視化とシステム解析

インターセクションプロットはモデルの多次元特性をシンプルに表示し、入力変数の相互関係や相互作用の解析を容易にします。ETAS ASCMO-STATICの強力な最適化アルゴリズムは、特定の走行モードにおける背反する適合目標を解決し、燃費や排気ガスエミッションを低減できます。

多目的最適化

エンジン制御パラメータの最適化を行うために、例えば、出力変数の最小化/最大化、目標値へ収束させる上/下限値を指定、といった異なる最適化条件を定義することができます。最適化実行時、これらの条件に加重した最適解、あるいはフルトレードオフ(またはパレート)カーブが計算されます。ユーザーはトレードオフカーブから適切な最適値を選択することができます。エンジン適合においては、動作範囲全体をカバーするグローバル最適化を実行することも可能です。その結果、入力変数に関連する特性マップへの最適化は即時実行されます。予測性能の変化を確認しながら制御パラメータを手動で編集することもできます。この操作は、特定の運転状態における出力値、テストサイクル全体の積算値についても可能です。

適合

ETAS ASCMO-STATICでは、INCAと同様にワーキングページとリファレンスページのコンセプトを取り入れており、異なる適合値による予測性能の違いを比較できます。制御パラメータの適合結果は、DCMまたはCSVフォーマットで出力でき、INCAで読み込むことができます。

仮想テストベンチ

数十万点もの測定値を、ETAS ASCMO-STATICモデルから数秒という時間で生成することができます。計測点の設定は、各インプット空間の水準数などをツール上から指定、またはファイルからインポートします。モデルから生成された測定データは、テストベンチで計測されたデータと同様に使用でき、CSVファイルなどでエクスポートできます。

オープン性と柔軟性

ETAS ASCMO-STATICは、オープン性と柔軟性に優れており、テストベンチや適合業務で使用される主なデータフォーマットをサポートしています。また、モデルを様々なファイルフォーマットにエクスポートすることができます。MATLAB®インターフェースにより、ユーザー固有の機能やモデルを統合し、スクリプトによる自動処理も可能になります。さらにテストベンチオートメーションシステムへも接続できます。