LABCAR-MODEL-ICE

これまで以上に高性能ながらこれまでより燃料消費量もエミッションも少ないエンジンを開発するためには、信頼できるシミュレーションモデルが必要です。ETASのLABCAR-MODEL-ICEはガソリン、ディーゼル、およびCNG(圧縮天然ガス)用内燃機関をシミュレートするためのモデルです。

内燃機関ECUのテスト

LABCAR-MODELポートフォリオは、内燃機関、車両駆動用リチウムイオンバッテリ、電気モーター、燃料電池、車両ダイナミクス、および車両・ドライバー・走行環境のシミュレーションモデルで構成されています。

LABCAR-MODEL-ICEモデルは内燃機関(ICE)の挙動をシミュレートします。このモデルは、開発の全段階でハードウェアインザループ(HiL)システムを使用して安全で再現性のあるテストを行うために重要なコンポーネントです。

このモデルをLABCARハードウェアと組み合わせて使用することで、ECUの機能テストを行うことができます。

このモデルは、吸気マニホールド噴射式ガソリンエンジンやターボチャージ式直噴エンジンから、可変タービンジオメトリ(VTG)テクノロジーと選択的触媒還元(SCR)を採用した2ステージターボコモンレールディーゼルエンジンまで、現代のあらゆる内燃機関に対応できます。

このモデルは、5種類の基本コンフィギュレーションと固有のパラメータ定義、およびドキュメンテーションとともに供給されます。この基本パッケージを元にモデルを構築し、個別の要件に適応させることができます。パラメータ定義には、燃料タンクから、ガス圧力タンク、燃料調整システム、冷却管理システム、微粒子フィルタまで、関連するあらゆるコンポーネントが含まれていて、可変バルブリフトやカムシャフト位相制御などのファクター、および噴射角度がカバーされています。

このモデルはLABCAR-MODEL-VVTBシミュレーション環境(HiLテスト用の仮想車両ダイナモメータシミュレーションモデル)に統合できます。

このモデルには、内燃機関のあらゆるコンポーネントに関するBoschグループの包括的なノウハウが活かされています。このモデルはエンジンECUソフトウェアの機能テストのためにBoschにより使用され、Boschのすべてのお客様の要求に応えています。さらに、HiLメソッドを使用するきわめて広範にわたるECUテストプロジェクトで日常的に使用されています。

その結果として、ETASは十分に試行された堅牢なモデルをお客様にご利用いただけるようになりました。また、既存のECUテストプロジェクトの大規模なデータベースのおかげで、新しいエンジンバリアントをお客様固有のエンジンモデルで素早くシミュレートできます。ETASはそれらのシミュレーションモデルだけでなく、あらゆる開発要件に対応するエンジニアリングサービスとコンサルティングもご提供しています。

典型的な使用事例

  • 内燃機関の空気系統と燃料系統のための典型的なECU機能をテストする
  • 排ガス処理用の典型的なECU機能(Euro 6システムなど)をテストする
  • 診断用の典型的なECU機能をテストする
  • エンジンECUソフトウェアの統合状態をテストする
  • パラメータを変化させてECUソフトウェアの堅牢性をテストする
  • エージングの影響に関してシステム挙動をテストする

利点

  • あらゆる最新エンジンテクノロジーをめぐりさまざまなECUタイプに何年にもわたって使用され、十分に試行されてきた堅牢で包括的なモデル
  • ETAS ASCMO由来のデータ駆動型モデルを使用すれば、HiLベースで行うECUパラメータ適合用に拡張可能
  • LABCAR-MODEL-VVTB(HiLテスト用の仮想車両テストベンチシミュレーションモデル)に統合可能
  • ハードウェア、ソフトウェア、モデル、カスタマイゼーション用エンジニアリングサービス、および専門コンサルティングのすべてをETASが一元的にご提供