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SUBARU、INCA-FLOWで次なる「モノづくり革新」へ

試験自働化と無人運転でさらなる高効率開発環境の実現を目指す

幸せそうな人々が祝っている

前回の記事でご紹介した通り、株式会社SUBARU(以下SUBARU)はETASのINCA-FLOWを導入し、自動車開発の試験プロセスにおいて目覚ましい効率化と品質向上を実現されました。実車定常試験において熟練試験者と同等以上の精度を維持しつつ、最大49%もの時間削減を達成し、開発現場の効率化と精度向上に大きな一歩を踏み出しています。

SUBARUの「モノづくり革新」への挑戦はここで止まりません。2025年までに実験設備や運転ロボットとの連携機能を構築し、ドライバビリティ試験や始動試験へのINCA-FLOW導入を果たしました。さらに今後は、「解析ツール連携による試験最適化」と「実車試験の終夜無人運転」という二つの大きな柱を掲げ、開発プロセスの次なる高みを目指しています。これは、開発期間のさらなる短縮に加え、試験者の健康リスク低減や開発における安全性向上、そしてノウハウの属人化排除といった、多角的なメリットを追求する不可欠な取り組みです。

課題

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SUBARUは現在、自動車業界全体を取り巻く大変革期の渦中において、市場動向に柔軟に対応した魅力ある製品を生み出すため、「モノづくり革新」と「価値づくり」に取り組んでいます。非連続かつ急激に変化する環境に対応するためには従来開発手法の改革が不可欠であり、エンジン開発部門でも手法の最適化と自働化を進めています。そのなかで、テスト車両を用いた実車試験は、試験設備やペダル・シフトといった車両装備を直接操作する必要があることから自動化が浸透せず、開発効率が上げられずにいました。

解決策

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INCA-FLOWをさらに深く活用し、設備メーカー協力のもと実車を使った試験自働化を推進しています。新規試験設備にはINCA-FLOWとCAN連携できるダイナモを導入し、定常試験だけでなくドライバビリティ試験での運用を開始しました。また、ヒトに代わって車両を操作する運転ロボットもCAN通信で接続し、走行中のペダル操作や環境試験室での始動試験にも自働化範囲を拡大しています。今後、解析・最適化ツールによる試験点探査機能をプログラムに組み込むことで更なる試験“時間”削減を目指し、夜間停止している設備を無人運転で有効活用することで試験“期間“全体の圧縮を図っていきます。

お客様の成果

ETAS icon Benefits

INCA-FLOWによる実車試験の自働化は、試験時間削減に加え、試験者の健康リスク低減や適合試験における安全性向上、そしてノウハウの属人化排除といった、多角的なメリットが得られます。試験時間においては、従来型の試験担当者による手動試験と比較して、最大68%の削減効果を達成しています。この高効率な試験を、「誰でも」「いつでも」実行できる点が自働化の最大メリットであると考えます。エンジンダイナモ設備や運転ロボットの活用が浸透しはじめた現時点では、自部署内の開発期間を最大35%削減できる見込みです。次Stepとして、データ処理ツールとの連携を進め、データ解析を含めた適合業務のスピードアップを図るとともに、より高度なデータ駆動型開発への移行を見据えています。また、ロボットによる無人試験が可能になったことで、夜間設備活用などによる開発期間のさらなる短縮に期待を寄せています。SUBARU「モノづくり革新」が掲げる“開発期間半減”というチャレンジ達成にむけて、INCA-FLOWの導入と活用は単なる時間短縮に留まらない、多角的なメリットをSUBARUにもたらしています。

メリット

試験担当者の健康リスク低減

環境室内に試験者が立ち入る必要がなくなるので、低温・高温・減圧といった極限状態での作業がなくなり、試験者の健康リスク低減にも大きく貢献できます。過酷な環境下での作業負担を大幅に軽減し、従業員の安全と健康に配慮した開発環境を構築しています。

開発における安全性向上

特に、意図的に故障を発生させる試験など、トラブル誘発の可能性がある場面では、安全監視機能が重要な役割を果たしています。これにより、万一の車両破損を未然に防ぐことができ、高価な試験資産の保護にも繋がっています。

属人化の排除とノウハウの継承促進

経験の浅い担当者でも熟練者と同じ品質の試験を実施可能です。フローチャート形式で直感的にプログラムを作成できるため、特別なコーディング知識がなくてもシーケンスを作成できる点も大きなメリットです。コメントが残しやすく複雑なシーケンスでも可読性の高いプログラムを構築できるため、ノウハウが組織内で共有・継承されやすい環境を整備し、開発力の底上げに貢献しています。

INCA-FLOWと共に、SUBARUは未来のモビリティを創造する

ETASのINCA-FLOWは、SUBARUがこれまで達成した試験効率化にとどまらず、2025年以降のさらなる開発期間短縮、試験品質の向上、そして作業環境の改善という、次なる挑戦においても不可欠なパートナーとなっています。解析ツールとの連携による「試験最適化」、そして「実車試験の終夜無人運転」の実現は、SUBARUが掲げる「開発期間半減」という目標達成への道を力強く拓くでしょう。

ETASは、SUBARUが関係各社との協力のもと、この革新的な自働化技術を「車両開発全域での活用」へと広げ、多様な市場ニーズに応える未来のモビリティを創造していく道のりを、これからも全力でサポートしてまいります。INCA-FLOWは、SUBARUの「ものづくり革新」の加速に貢献し、業界全体の進化を牽引してまいります。

本記事は、2025年9月に開催された「ETASシンポジウム2025」での発表に基づいています。

INCA-FLOWによる実車試験の自働化は、試験時間削減に加え、試験者の健康リスク低減や適合試験における安全性向上、そしてノウハウの属人化排除といった、多角的なメリットが得られます

テストエンジニア , SUBARU
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