
複雑なシステムに対処する
HEVの場合は特にシステム全体が複雑化の一途をたどっています。多くの機能がECUネットワーク全体に分散しているうえ、駆動系、伝送系、制動系の各コンポーネントを動作させる機能の数は増える一方です。競争上の優位に立つためには、このように複雑なシステムを自由に操ることがますます重要になってきます。ETASツールはこのようなニーズにお応えします。
INTECRIO
INTECRIOを使用すると、複数のソフトウェアコンポーネントを相互接続することができます。ハードウェアを使用しないで仮想環境で機能全体の妥当性を行うことができます。
高性能のモジュール型ラピッドプロトタイピングシステムES900を使用すると、実センサやECUネットワークを用いる有人テストを実験室や実車で行うことができます。

INCA
機能が複数のECUに分散することにより、適合作業も複雑になります。統合型の測定・適合・診断ツールINCAファミリは多彩な機能を備えており、このような複雑さにも対処することができます。INCAを使用すれば、複数のECUに分散するさまざまな適合ラベルや車載バス通信データを1つの画面に表示して処理することが可能です。各種バスやプロトコルを使用するアクセスといった複数のECUに関する管理はINCAにより抽象化されるため、適合プロセスが合理化され、特にHEVの機能を扱う際は決定的なメリットが得られます。同じラベルを異なるECU上で同期させて測定・適合することも可能で、データのセキュリティを大幅に強化できます。