運転支援・自動運転制御装置(ADCU)およびセンサ用モジュール型計測に対応するETASのソリューションは、既存の開発環境に効率的に統合可能な、データ取得および処理のための高性能かつスケーラブルなツールを提供します。

現在の課題
- 同時に多数のセンサ信号(カメラなど)を計測
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各種マイクロプロセッサ(µP)およびマイクロコントローラ(µC)ベースのシステム(ADCU、センサ、グラウンドトゥルースセンサなど)の内部データの計測
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非常に高いデータレートでの異種データの処理
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複数のデータストリームの同期
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計測システム機器の 消費電力の管理
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ハードウェアオープンループ(HoL)、ハードウェアインザループ(HiL)、ソフトウェアインザループ(SiL)による検証用計測データの再利用

ETASの計測ソリューションの特性
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車載データ収集用のモジュール型でスケーラブルなエンドツーエンドのソリューション
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最大8 GB/秒のデータ収集速度
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生映像データ(MHD)の高速マルチカメラ計測をサポート
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PCIe(GETK-P4)経由でADCUデータとセンサデータの内部データ計測をサポート
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データのロギングと記録に対応(RALO、PGC、ADL)
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計測シンクとソースの構成とオーケストレーションが可能(RALO)
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組み込みの無損失データ圧縮を提供
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アクセラレータカード(PGC)により計測PCでのデータ処理のパフォーマンスを向上
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HoL(ハードウェアオープンループ)再生に対応し、取得したデータの再利用をサポート
お客様のメリット
- ECU内部計測データへのµPおよびµCベースのインターフェースを介して、車両内のすべての重要データに高速アクセス
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内部ADCUデータ、映像データ、およびその他のセンサデータの同時取得
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ADCUコンピューティングパフォーマンスへの影響を抑制
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サードパーティ製および社内ソリューションへの分かりやすいインターフェースを使用して、既存のツールチェーンに簡単に統合可能
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高速データ収集のための実地試験対応済みのハードウェアの利用およびソフトウェアソリューションは、投資の安全を保証
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プロセス間のデータ整合性と HoL、HiL、SiLソリューションを使用した検証での計測データ再利用による時間短縮
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イーサネット技術に基づくセンサおよびECU向けの将来性のある計測システム
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ADCUの包括的な知識に基づき構築された計測ソリューション、 センサおよび各インターフェース
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ETASは輸送市場で25年以上の経験を持つ信頼できるパートナーです
ETASの計測用ツールは効率向上を実現します。詳細はこちら:

MHD 2.0
MHD 2.0は、先進運転支援システム(ADAS)および高度自動運転(HAD)のコンテキストにおける開発、テスト、検証のための生映像データを車両や実験室で効率的に収集します。
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「中間者(man-in-the-middle)」アプローチによる生映像センサデータの高性能データ収集
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さまざまなセンサインターフェースのサポート(TI FPD-Link III、TI FPD-Link IV、Maxim GMSL2など)*
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最大20 GbpsのMHDデバイス1台につき最大8台のカメラによるデータ収集。利用可能なロスレス圧縮IPコアを使用すると、最大36 Gbpsが可能
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スケーラブルな設計 - 複数のMHDデバイスを並行して使用可能
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IEEE1588高精度時刻プロトコル(PTP)による時刻同期
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MHDデバイスは再生可能(HoL / HiL)
*その他のインターフェースはご要望により承ります

PGC-1000(PLC2)
PLC2アクセラレータカードPGC-1000は、中価格帯PCでハイエンドマルチカメラ映像データのロギングと再生を可能にするのに最適で、 高価な超ハイエンドマルチプロセッサコンピュータは必要ありません。
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高性能PCIeベースの映像データ収集
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最大40 GBのイーサネット
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録音・再生機能
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ロスレス画像圧縮および解凍
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カスタムプロトコルの実装が可能 例:イーサネットベースのプロトコル層の採用
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個別のデータストリームのリアルタイム同期
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データの完全性(CRC)

L5 – ロスレス映像圧縮(PLC2)
PLC2軽量、低遅延、低電力、ロスレス(L5) 圧縮IPは、FPGA向けの画像圧縮IPです。 XilinxのAXIストリーミングインターフェースが付属しており、 既存の画像処理アプリケーションとのシームレスな統合が可能です。

GETK-P4.0A 計測アダプタ
GETK-P4.0Aは、先進運転支援システム(ADAS)や高度自動運転(HAD)の開発において、車両内および実験室でのECU内部のミドルウェアデータの取得を可能にします。
- PCIe 4.0の高帯域により路上走行試験の短縮を実現
- マイクロプロセッサメーカーを問わない高い汎用性
- GETK-P4.0AでのDMA転送によりADCUのCPU負荷を大幅に軽減
- 拡張性の高い設計により複数の同期デバイスの並行使用が可能
- 汎用性の高いETAS HAD / ADAS計測ソフトウェアのコンポーネントによりシームレスな統合が可能
- IEEE1588 Precision Time Protocol(PTP: 高精度時間プロトコル)準拠の時刻同期

RALO
RALOは、計測ネットワーク全体を管理するソフトウェアです。複数のデータソース(GETK-P4など)と複数のデータシンク(データレコーダ、視覚化アプリケーションなど)を構成、制御、監視します。さらに、RALOは「サービス検出」をサポートしており、ECUソフトウェアから計測可能なデータを識別し、オンラインおよびオフラインのデータアクセスに対応します。モジュール型アプローチにより、WindowsまたはLinuxオペレーティングシステムでの柔軟な展開が可能です。
- 包括的かつモジュール型のソリューションアプローチにより複雑さが低下
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未来志向のスケーラビリティによる投資の安全性
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適切に定義されたAPIによるツールチェーンへの柔軟な統合

ADL-1000(PLC2)
この高性能な自動車用データロガーは、映像ベースの先進運転支援システム(ADAS)および自動運転(AD)システムの検証のために、記録およびHardware-in-the-Loop(HiL)機能を提供します。
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空冷ハウジングで、柔軟、スケーラブル、拡張可能な設計
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効率的な電力消費により、よりスマートな冷却 コンセプトとより長い稼働時間を実現
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コンパクトな形状により、テスト車両の 標準サイズのラックに簡単に統合可能

L5 – ロスレス映像圧縮(PLC2)
PLC2軽量、低遅延、低電力、ロスレス(L5) 圧縮IPは、FPGA向けの画像圧縮IPです。 XilinxのAXIストリーミングインターフェースが付属しており、 既存の画像処理アプリケーションとのシームレスな統合が可能です。