適合コンサルティングサービス

複雑な組込み制御システムの適合作業を効率化

革新的な新しいエンジンや車載機能の開発は、性能、快適性、安全性、環境性などの面で著しい進歩をもたらしてきました。自動車内の別々の箇所のネットワーク化により、適合作業は複雑な課題となり、テストベンチや試験車両にかかるコストも上がる一方です。同時に、適合作業を迅速に低コストで完了しなければならないプレッシャーもあります。
適合の課題
ETASは適合今札ティングサービスを通じて自動車およびオフハイウェイ業界のOEMやサプライヤーが課題を解決するサポートをします。豊富な経験を持つETASのエキスパートによるアドバイスは、必ずやお客様のお役にたつことと思います。

適合コンサルティングの戦略的アプローチ

適合コンサルティングの戦略的アプローチ

ETASの適合コンサルティングエキスパートは、お客様と協力して、適合タスクの最適化や  持続可能な適合プロセスの開発をサポートします。

適合コンサルティングには以下のサービスが含まれます:

  • KPI(key performance indicators)に基づく最適化の目標明確化
  • コスト・時間でどの程度の削減が可能かの見積り
  • 適合・計測データの処理
  • 適合ワークフローとプロセスの策定
  • インテリジェントな初期プレキャリブレーション(70%程度までの完成度で可能)
  • 各国特有の排ガスや診断の規制、シャシー・変速器・エンジンのバラエティを網羅したバラエティ・バージョンの管理、
  • 知識マネジメント
  • シミュレーションを使用してのパワートレインコンセプトの評価
  • 仮想環境下での適合
  • 規格や最適な使用例の決定、管理
  • 試験走行とワークパッケージの計画策定
  • インターフェースを含む包括的なツールチェーンのセットアップ
  • 機能開発中の適合作業
  • ECU間の計測とパラメータ化を可能にするECUネットワークでの適合

適合コンサルティングのコンセプト

適合コンサルティングのコンセプト

イータスのアプローチは、次の4つのステップから成ります:

  1. 顧客側の関係者全員 – 適合エンジニア、プロジェクトマネージャー、マネジメント等 - と協力して現状を分析し、顧客の要求事項と課題を明確化。これにより現状のプロセス、メソッドおよびツールチェーンに対し十分に理解する。
  2. プロセス、メソッド、ツールチェーンを最適化する提案を複数立案して顧客に提示し、顧客と共に最適な案を選択する。
  3. 上記を基礎とし、さらにKPI、目標および予算を考慮してカスタマイズされたソリューションパッケージを策定。
  4. 導入方法のプロセスをアドバイスし、将来にわたり継続的に適合プロセスを成功させるためのサポートをする。要求に応じて、 変更プロセス中の様々なサポートや、定期的なアセスメントなどのサービスも提供可能。

先進的な適合コンサルティング

DoEアプローチを用いたスマートな実験計画の例

ETASのお客様の多くは経験豊富なエンジニアであるため、運動性能など、車両・機能を適合させるために独自のアプローチを編み出しています。それぞれのニーズに合致した新しいメソッドやツールこそが、彼らの役に立つ。

例えばINCA-FLOWのような自動化・標準化ツールによって、繰り返し発生する適合タスクの設計が容易になる。適合エンジニアが作業をより容易かつ迅速に行うことができ、かつ適合作業において最適な事例に従っていることが確かめられる。これにより品質の向上はもちろん、知識マネジメントプロセスなどのドキュメンテーションもより使いやすくできる。

スマートな実験計画(DoE)によってテストベンチにかかる時間とコストを著しく削減可能。データに基づいたモデルを使用して、コントローラーを仮想化環境で最適化することができる。このモデルはテスト走行時に複雑な計測技術と置き換えることが可能(バーチャル排気モデルなど)。

ETASのコンサルタントは、お客様の適合作業を現場で迅速に分析・評価し、適切な手法と、必要に応じて適切なツールをご提案します。テストのサポートなども含む、導入・実施のサポートも行うことができます。

プロセスコンサルティング

プロセス分析の主要トピック

イータスによるプロセスの最適化提案は、現状のじゅうぶんな分析に基づいて行われます。このため、弊社のコンサルタントは適合エンジニア、プロジェクトマネージャ、経営陣など、お客様側の関係者全員にインタビューを行います。このインタビューの結果を通じて、既存のプロセス、手法、ツールチェーンについて、また経営陣の要求事項やこれから生じる課題について理解を深めます。聞き取り調査では次の項目を確認します:

プロセス分析は3つの異なるレベルの詳細度で行います:
レベル1:ETASのウェブサイト上で直接行う「自己アセスメント」
レベル2:ETASのコンサルタントがお客様の施設で行う「オーバーオールベンチマーク」
レベル3:ETASのコンサルタントがお客様の施設で行う「ディープダイブ」

この分析に基づき、ETASのコンサルティングエキスパートは強みと弱点を明らかにし、最適化可能な点についてご提案を行います。この分析結果は、競合他社との比較ベンチマークにもなります。

課題となりうる点を明確にした上で、実施のための提案を策定します。
次に、提案内容を具体的な方法に落とし込み、実施の準備を進めます。リスク分析、責任範囲マトリックス、スケジュール、KPIの作成もここに含まれます。

ご要望に応じて、ETASは現場に経験豊富なスタッフを配置し、提案したプロセスおよび最適化のステップを導入するサポートを提供します。実施直後もしくは後日定期的な間隔でのKPI分析も可能です。
プロセス最適化によって様々な側面が明確にできます:

  • 他のマーケットリーダーと比較した顧客のポジション
  • 現状の開発プロセスの強みと弱み
  • 開発プロセスにおいて改善が可能と思われるエリア

ETASのコンサルティングエキスパートによるプロセスの最適化は、次のようなさまざまな領域に対応可能です。

  • 費用対効果分析を含む、最適化手法の明確化
  • プロフェッショナルな変更実施
  • プロセス安定化を確実にするサポートy変更マネジメント