ETAS MDA(計測データアナライザ)による計測データ分析

事前に定義できるコンフィギュレーションを利用することにより、統一されたレイアウトで測定データを表示します。複数の異なる測定シグナルを同じビューと設定で表示するため、測定データを容易に比較できます。測定シグナル結果を印刷または文書化する際のレイアウトは簡単に設定できるので、プロジェクトの仕様や自社のデザインガイドラインに容易に適合できます。
評価結果はMDFファイルとして保存され、選択したシグナルと時間範囲のコンフィギュレーションファイルはXDA(MDA V7)またはXDX(MDA V8)形式で保存されます。 MDAインストーラーは、INCAをご利用のお客様に無償で提供しています。ダウンロードセンターから入手してください。
用途
- ECUと車両の測定データを表示して評価
- 実車やテストベンチで、INCAと一緒に使用
- スタンドアロンツールとして使用
- MDF形式の測定ファイルを生成
メリット
- INCAでのデータ記録停止後、MDAが測定データを自動表示
- 複数の分析ウィンドウのカーソルや時間の間隔を同期化することで容易に比較
- 測定データから算出される派生シグナル
- 新規の測定ファイルにコンフィギュレーション(XDAまたはXDX)設定を再利用することで時間短縮
- Windowsエクスプローラのシェルエクステンション機能を使ってメタ情報をプレビューするので、測定ファイルの検索が容易
製品のバリエーション
データ分析ツールMDAはINCA基本ソフトウェアのコンポーネントとしても、あるいはスタンドアロンツールとしても使用できます。
現在、ETASは以下の2つのバージョンのMDAを提供しています。
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MDA V8.3
測定データ分析ツールの最新バージョンであるMDA V8.3では、シグナル数、チャンネルグループ数、および測定シグナル値数に関する大容量ファイルや大量のデータも高速で処理することができます。このバージョンはASAMにより標準化された新しいMDF V4.x形式、およびそれ以前の、今でも多くの開発ツールやテストツールで使用されている独自バージョンのMDF形式の測定ファイルをサポートしています。MDA V8.3では、新旧どちらの形式でも測定データを処理でき、多様な形式を他のあらゆる形式に変換できます。
MDA V8の機能はユーザーの要望を受けて徐々に拡張しており、四半期に1度、サービスパックとしてソフトウェアアップデートを提供しています。MDA V8は、FETK ECUインターフェース、ES89x ECU/バスインターフェースモジュール、INCA V7.2、新製品のES820 ドライブレコーダーモジュールを使って得られた大容量測定データを分析するツールとしてお使いいただけます。 -
MDA V7.2
測定データ分析ツールMDA V7.2では、テーブルや統計分析だけでなく、YTとXYの表示モードを備えたバーチャルオシロスコープで測定データの表示と分析を行うことができます。しかも、このバージョンは、測定データの表示と分析をサポートする幅広い機能を備えています。 MDA V7.2の最後のサービスパックは、2019年12月にリリースされます。
サービスパックは、 ダウンロードセンターから入手できます。
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