SCODE Workbench - 制御システムのモデリング、解析、検証と組み込み
シンプル、迅速、安全
SCODE workbenchにはSCODE-ANALYZERとSCODE-CONGRAが含まれ、開発初期段階でのECUソフトウェア開発をサポートします。コードがまだ1行も書かれていないうちでも、記述された制御システムが完全で、決定論的であり、予測可能であるかどうかを調べることができます。このように早期に形式的検証を行えるので、後の開発工程でも、たとえばテスト工数の削減や、パラメータ値の高精度な事前適合といった、メリットを享受することができます。
SCODE製品を使用すれば、システムの関係性をさまざまな方法で表示することができます。その結果、他のプロジェクトメンバー(他部署や意思決定者など)が自分たちの要望や要件に合った形で情報を示すことができるので、異なる役割を担うメンバー同士でも、的確な情報交換を容易に行うことができます。
Eclipseへの統合も可能なため、SCODE-ANALYZERやSCODE-CONGRAの製品を既存の開発環境にシームレスに組み込めます。また、SCODE製品はMATLAB®/Simulink® と統合して使用することもできます。
導入実績
近年、SCODEはさまざまな用途で利用されてきました。SCODEを導入したユーザーの実例をご紹介します。
高効率化
燃料電池 – 効率改善
「パワートレイン用のレガシーソフトウェア開発にSCODE Workbenchを導入したところ、開発効率が大幅に向上しました。そのため、燃料電池ECUのソフトウェア開発といった新規プロジェクトでは、最初からSCODEツールを使用することにしました。従来の開発方法論はもはや必要ありません。」
エラーとなりうる部分を早期発見
パワートレイン – エラーとなりうる部分を早期発見
「SCODE Workbenchが有用かどうかを確かめるため、ETASと共に本番環境のソフトウェアを使って無償ワークショップを実施しました。その結果、このツールは既知のエラーを検知しました。さらに今まで気が付かなかった脆弱性を発見してくれました。」
ライセンスへの投資を短期間で回収
ADAS – ライセンスへの投資を短期間で回収
「SCODE Workbenchを使ったフロントローディングにより、開発にかかる莫大なコストを削減できます。たとえば車両実験を1日削減するだけでSCODE Workbenchの1年間のライセンスコストを回収できますが、SCODEの導入により、すでにそれ以上の削減を達成しています。」
適用分野
- 機能開発と制御エンジニアリング
- ECUソフトウェア開発
- シミュレーション(仮想化)用のプラントモデル開発
- 機能の関係性を記述および自動検証
- 自動テスト
機能
- 機能ロジックを100%網羅
- ソフトウェア中の「不要なコードを削除する」体系的なアプローチ
- 複雑な機能をECUに適したコードに直接変換
- 自動での数学的変換
- モデルとECU上の実行可能コード間での機能的な同一性を明示
特長
- ECUのソフトウェアサイズ、実行時間、メモリ消費を低減
- 適合パラメータの数を低減
- 迅速な適用
- 迅速な検証実行
- 迅速な(機能間の)関係性理解
- 制御システムの開発時間を短縮
- 複雑なモデルを短期間でECUに組み込み
- ISO26262、ASIL D準拠の高い機能安全性
採用事例
SCODE Workbenchを利用して成果が得られたお客様の実例
- ソフトウェアのコード行数を最大25%削減
- アプリケーション(の計測適合)ラベルを最大25%削減
- 検証にかかる時間を数百時間短縮
- 致命的なエラーを開発の初期段階(ソフトウェアとして組み込まれる前であっても)で発見
- ソフトウェア組み込み後の(ソースコード等、)詳細部分に埋もれることなく、(方程式等の)理論的知識を容易に参照できる